SONGS 泣いちゃうかも みかん/モーニング娘。

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朝からこれ見て泣いている。もうここにいるメンバーのうち、残っているのは2人だけになってしまった。増員なし補給なし。一方的にメンバーが減っていくだけの激烈な消耗戦。勇退した2人の指揮官を除いては、志半ばで去っていかざるを得なかった。高橋愛体制下で「狙うはサブリーダー」と言っていたリンリンも去り、全滅した7期8期最後の生き残りだった愛佳も栄光の7代目リーダー目前でドクターストップ。これから6期の2人で初年兵だけになってしまったモーニング娘。で戦っていく。


このDVDを見て思うのは、高橋愛体制の情け容赦のないストイシズムであり(恐ろしく簡素なOPムービーを見よ)、ただひたすら歌って踊れるやつだけを集めた(8期の「実質のみ」で選んだ人員選択を見よ)人員のチョイス、高橋愛を頂点に据え、その意向実現のため鉄の意志を貫いたサブリーダー新垣里沙(最後の吉澤派だったエース久住を切り、娘。全体の意にそぐわなければれいなでも道重でも容赦なく干した)の豪腕。


アイドル戦国時代と人は簡単に言うが、補給もないままここまで激烈な消耗戦を強いられたユニットというのはそうはない。ビーハイヴがほとんどいなくなった状態で生き残ったPerfumeが近いが、同じユニット内での損耗ではない。AKBの1期の損耗率が異常といっても、2期以降を補充する事が前提の損耗であって、チーム全体が消耗戦を経て縮小し続けるというのはなかなか無い(スモールグループだとNegiccoがこれに近い。縮小後人員固定であれば℃-uteの例がある) あくまでも「卒業」が前提のユニットであるモーニング娘。パフォーマンス優先を目的としてで人員を固定し、損耗するに任せれば縮小するのは仕方なく、結果としてメンバーが5人にまで減った挙句、愛佳の脚が再起不能な状態で潰れるという結末を迎えた。そこまでしてなぜ戦わなければならない?なんのために?本当の戦争でもないのに?やめようと思えばいつでもやめられるのに?


夢半ば、志半ばという言葉があるが、アイドルはそれぞれに夢をいだき、志をいだいてステージに立つ。夢を叶えて頂点に立ったままステージを去るガキさん。夢を叶えることなく志半ばで去っていく愛佳。彼女たちの叶えた叶えたかった夢となんだったのだろうか。


11期が募集され、新たなモーニング娘。が誕生する。6期の二人もやがて去っていくだろう。だが、おそらく、この「夢のリレー」は終わらないのではないかと思う。どれほど仲間を失っても高橋愛が守り、新垣里沙に引き継いだもの、それがこの「夢」ではなかったか。絶望に近い状況の下でも、夢は失われなかった。このフッテージからそれを感じる。